先端生命科学分野 中鉢淳 准教授らの研究グループは、次世代シークエンサーを用いた解析により、トガリキジラミ科キジラミ9種の体内細菌叢を解明しました。これにより、潜在的ヒト病原体Diplorickettsia、潜在的植物病原体Liberibacter、昆虫の生殖を撹乱し、害虫防除への応用が期待されているWolbachiaの希少系統の検出などに成功しました。キジラミの防除に加え、生物農薬としての利用を促進する基盤データとなります。本成果は、本学と国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の共同研究によるものです。
書誌情報
著者:Nakabachi A, Inoue H, Hirose Y.
標題:High-resolution Microbiome Analyses of Nine Psyllid Species of the Family Triozidae Identified Previously Unrecognized but Major Bacterial Populations, including Liberibacter and Wolbachia of Supergroup O
掲載誌:Microbes and Environments 2022;37(4).
発行日:2022年12月10日オンライン発表
DOI: https://doi.org/10.1264/jsme2.ME22078
関連記事
研究発表 2022.12.26