世界最小の電極デバイスでニューロン活動を計測  ~究極の低侵襲、安全な脳計測技術に向けて~

 エレクトロニクス先端融合研究所 鯉田准教授らの研究グループは、脳計測用の既存の電極と比べて極めて小型化した電極デバイスを直径が僅か 3 µm のシリコン針のそばにアンプが搭載されており、電極の微小化に伴って生じる電流抵抗の問題を解決しました。マウスの大脳皮質からの計測実験により、高い信号対雑音比によるニューロン信号が記録できることを証明しました。刺入時に脳組織にやさしく、安全な脳計測技術への応用に期待されます。
 (詳細はTUTプレスリリースを参照ください)

書誌情報:
Yuto Kita, Shuhei Tsuruhara, Hiroshi Kubo, Hirohito Sawahata, Shota Yamagiwa, Koji Yamashita,
Shinnosuke Idogawa, Yu Seikoba, Xian Long Angela Leong, Rika Numano, Kowa Koida and Takeshi Kawano (2021).
“Three-micrometer-diameter needle electrode with an amplifier for  extracellular in vivo recordings,”
Proceedings of the National Academy of Sciences,April 20, 2021 118 (16) e2008233118

DOI:https://doi.org/10.1073/pnas.2008233118

研究発表  2021.04.19