物体の透明感は人間の立体形状知覚を弱める ~透明なものは潰れて見える~

 エレクトロニクス先端融合研究所 鯉田研究室 大原 正和さん(情報・知能工学専攻 博士課程 2 年)を筆頭とする国際研究チームは、物体の厚さを目で見て推定する際に、ガラスのような透明な物体は薄く見誤ることを発見しました。過去の研究から金属光沢をもつ物体は分厚く見誤ることが知られており、今回明らかになった透明特性は逆の効果を持つと言えます。人の厚み知覚を予測する画像計算モデルの構築にも成功し、人がどのような画像に対して立体形状を見誤りやすいのかが予測できることになりました。計算モデルは将来の歩行アシストや自動運転に役に立つと考えられます。
 (詳細はTUTプレスリリースを参照ください)

書誌情報:
Masakazu Ohara , Juno Kim, Kowa Koida
The Effect of Material Properties on the Perceived Shape of Three-Dimensional Objects.
I-Perception, 11(6):2041669520982317

DOI:https://doi.org/10.1177/2041669520982317

 

研究発表  2021.02.03