高山教授ら研究グループの「高精度蒸散リアルタイムモニタリングシステムを用いたトマト個体群の水ストレス応答の評価」に関する研究論文をEco-Engineering誌に掲載されました

概要:
 高度化した環境制御技術の性能を十分に発揮させるためには、植物の生育状態に合わせて環境制御の設定値を適切に更新し続ける必要があります。そこで本研究では、太陽光植物工場で使用することを念頭においた蒸散速度リアルタイムモニタリングシステム(RTMS)を開発し、その性能評価を行うとともに、RTMS を用いたトマト個体の水ストレス検知を試みました。その結果、RTMS が高精度H2O濃度センサと同程度の精度で蒸散速度のモニタリングが可能であることを確認するとともに、RTMS を用いたトマト個体の水ストレス検知が可能であることを示しました。
今後は、秤量法や葉温モニタリング等の既に実用化されている蒸散速度計測法との比較、さらには、換気速度およびチャンバ内の気流の違いが計測値に及ぼす影響の評価等を行い、本システムの実用性について検討する必要があります。

書誌情報:
 著者: 磯山侑里、高山弘太郎、王震中、藤内直道、高橋憲子、仁科弘重
 題目: 高精度蒸散リアルタイムモニタリングシステムを用いたトマト個体群の水ストレス応答の評価
 雑誌名: Eco-Engineering
 巻号: 32巻3号 pp.55-60
 発行年:2020年

DOI: https://doi.org/10.11450/seitaikogaku.32.55

研究発表  2020.09.23