柴田隆行VBL長(機械工学系教授)ら研究グループの「マイクロ流体チップテクノロジーを応用したマルチプレックス遺伝子診断デバイスの開発」に関する研究論文がMicromachines誌に掲載されました

概要:
 本研究では、マイクロ流体チップテクノロジーを応用し、農作物の病害の早期発見・予防を目的とし、ウイルス病の遺伝子検査を迅速かつ簡便に実施するためのマルチプレックス遺伝子診断デバイスの開発を行いました。手のひらサイズの診断デバイス上で、キュウリの病害ウイルス4種類の遺伝子増幅実験を行い、検査時間1時間以内での多項目同時迅速診断が可能であることを実証しました。本診断デバイスは、農作物のウイルス病に限らず、ヒト感染症などを含む様々な分野(農業・畜産・水産業、食品産業、健康・医療など)での遺伝子診断に活用できる汎用性の高い技術です。

書誌情報:
Daigo Natsuhara, Keisuke Takishita, Kisuke Tanaka, Azusa Kage, Ryoji Suzuki, Yuko Mizukami, Norikuni Saka, Moeto Nagai, and Takayuki Shibata, A Microfluidic Diagnostic Device Capable of Autonomous Sample Mixing and Dispensing for the Simultaneous Genetic Detection of Multiple Plant Viruses, Micromachines, 11, 6 (2020) 540 (20pp).

DOI: https://doi.org/10.3390/mi11060540


関連情報:
豊橋技術科学大学 令和2(2020)年度 第2回定例記者会見(2020年7月28日)
 「マイクロ流体チップテクノロジーを応用して植物ウイルス病の多項目同時迅速診断に成功~農作物の病害を遺伝子レベルで早期に発見し、食の安全・安心を守る~」
 https://www.tut.ac.jp/docs/200728kisyakaiken.pdf (関連資料pp.10-21)

研究発表  2020.08.06