わが国の農業の競争力強化と成長産業化を実現するためにスマート農業技術の社会実装が進められている中、農林水産省委託プロジェクト研究「人工知能未来農業創造プロジェクト:AIを活用した栽培・労務管理の最適化技術の開発」(2017〜2021年度)では、大規模施設園芸の経営効率化を目的として、植物の生育状態から栽培管理作業量を予測する技術、生育制御や作業者最適配置等により労働時間の平準化と短縮を可能とする技術を開発するとともに、施設園芸におけるオープンイノベーションを支援するための栽培・労務管理のオープンデータセットの構築を行っています。本シンポジウムでは、開発を担当した愛媛大学コンソーシアムと農研機構コンソーシアムが一同に会し、これまでの研究開発成果の概略を紹介するとともに、新たに開発した技術の生産現場への早期実装に向けた展望と課題について検討します。
日時 : 2021年11月30日(火)13:00~16:00
場所 : オンライン開催
資料代 : 1000円
募集人数:100名
13:00 シンポジウムの開催趣旨
高山弘太郎(豊橋技術科学大学大学院工学研究科教授、愛媛大学大学院農学研究科教授
13:05 開会の挨拶(愛媛大学植物工場研究センターの歩み)
仁科弘重(愛媛大学長、前愛媛大学植物工場研究センター長)
<人工知能未来農業創造プロジェクトの開発成果紹介と社会実装の展望>
第1部 AIを活用した栽培・労務管理の最適化技術の開発
13:15 「AIを活用した栽培・労務管理の最適化技術の開発の概要」
高山弘太郎(愛媛大学コンソ研究代表者、豊橋技術科学大学大学院工学研究科 教授、愛媛大学大学院農学研究科 教授)
13:35 「SPAを可能にする生体情報計測技術の社会実装に向けた技術開発」
北川寛人(愛媛大・豊橋技術科学大学発ベンチャーPLANT DATA株式会社 代表取締役CEO)
「大規模太陽光植物工場における高時空間分解の労務把握」
永野武史(凸版印刷株式会社 情報コミュニケーション事業本部ソーシャルイノベーション事業部 担当課長)
「栽培・労務管理の最適化のためのAI」
西原立(PwCあらた有限責任監査法人 ディレクター)
14:35−14:45(休憩)
第2部 栽培・労務管理の最適化を加速するオープンプラットフォームの整備
14:45 「温室シミュレーションとトマト生育モデルを結合した統合的管理運用モデルの開発」
後藤英司(千葉大学 大学院園芸学研究科 環境調節工学研究室 教授)
「IOTとAIを活用した病染リスク予測システムの開発」
盛朝子(バイエルクロップサイエンス株式会社 デジタルインキュベータージャパン プランテクトチーム)
「施設園芸におけるデータ共有・利活用の実現に向けた栽培労務理OPFの概要」
深津時広(農研機構 農業機械研究部門 知能化農機研究領域 施設園芸生産システムグループ グループ長)
「栽培・労務管理最適化のためのAIを活用した着果モニタリング技術の開発」
下元耕太(農研機構 農業機械研究部門 知能化農機研究領域 施設園芸生産システムグループ 研究員)
「次世代施設園芸拠点へのAIプロジェクトの展開と基盤構築」
菅野圭一(農研機構 野菜花き研究部門 野菜花き生育制御グループ 上級研究員)
15:55 閉会の挨拶 小島陽一郎(農業水産省農林水産技術会議事務局 研究統括官室)
16:00 閉会