イチゴは生産者の激減による生産量の減少に直面しています。この原因として、収穫・出荷調整が重労働であり、さらに、既往の高設養液栽培装置がコスト高である点があげられます。これらの状況を改善するために、低コスト化・軽労化・多段化による増収を達成する培地レス栽培システムを開発するとともに、このシステムを用いた新品種イチゴ(恋みのり・よつぼし)の栽培技術を確立する試みが始まりました。そこでは、高精度植物生体情報計測(フェノタイピング)技術を用いた生育の安定化についても検討されています。本セミナーでは、わが国における培地レスのイチゴ生産の現状と展望について報告します。
日時 : 2021年2月5日(金)13:00~15:30
場所 : オンライン開催
資料代 : 1000円
募集人数:100名
(イベントは終了しました)
◆プログラム
13:00 開会の挨拶 有馬 誠一(愛媛大学植物工場研究センター長、愛媛大学大学院農学研究科 教授)
第一部:イチゴ栽培の現状と課題
13:05 「イチゴ栽培における病害対策」 東條 元昭(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 教授)
13:30 「イチゴ施設栽培の状況と展望」 今村 仁(農研機構九州沖縄農業研究センター園芸研究領域 イチゴ栽培グループ 上級研究員)
13:55 「イチゴ培地レス栽培の課題と対策」 和田 光生(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 講師
第二部:イチゴ栽培の生産システムと情報化技術の高度化
14:20 「UECSシステムの現状と展望」 星 岳彦(近畿大学生物理工学部 教授)
14:45 「イチゴの水耕栽培技術と植物工場への期待」 小倉 東一(三進金属工業株式会社 サイエンス事業部 テクニカルアドバイザー)
15:05 「イチゴ養液栽培のためのフェノタイピング技術」 高山 弘太郎(豊橋技術科学大学EIIRIS・愛媛大学大学院農学研究科 教授)
戸田 清太郎(豊橋技術科学大学EIIRIS 助教)
15:30 閉会